たまごへのこだわり Egg Quality
Deliciousness おいしさのこだわり

セブン-イレブン・ジャパン(SEJ)が東京・豊洲に第1号店をオープンしたのは1974年のことであり、当時たまごはその1店舗ごとに隔日で納入されていました。
その後、SEJは急速に成長し、10年ほどで2,000店舗以上を展開しましたが、コンビニエンスストア(CVS)のたまごの販売量は1日約10パックに満たない小ロット納品であり、また店舗の増加に伴い配送ルートが頻繁に変更されるため、配送効率が低下していました。
当時、たまごはスーパーマーケットの特売の目玉商品として集客に寄与していましたが、安さが求められているという従来の認識とは異なり、生活者からは「黄身がこんもりしている」「殻が固い」「おいしい」といった具体的な要求が挙げられました。そして、その大前提として「安全・安心」が求められ、「安いたまごは鮮度や品質に不安がある」との意見が多く寄せられました。
さらに、「安全・安心なたまごにいくらまで出せるか」と尋ねると、「1個20〜30円」という回答が返ってきました。これは、特売価格の数倍にあたる金額であり、売り手と買い手の間に大きなギャップがあることが明らかになりました。このギャップを理解し、SEJとともに生活者が求める「良いたまご」の再構築に取り組むこととなりました。

1980年代後半には、欧米でサルモネラ菌による食中毒が大流行し、国民1人当たりの消費量が20%も減少するという深刻な影響がありました。「日本で同じことが起きたら養鶏産業そのものが壊滅してしまう」という危機感から、「安全・安心なたまご」を提供することへの強い信念が生まれました。この信念をもとに、トレーサビリティとチルド管理の実現を目指し、初めてこの概念を提唱したのが当社です。

当社は、SEJに出荷していた5つの農場や工場を1カ所に集約し、SEJ専用の農場を設けました。これにより、いつ・どこで採卵されたかの追跡が可能になりました。さらに、チルドセンターの設立によって採卵後の低温管理も実現し、たまごの常温販売が主流であった中、SEJの売場では冷蔵ショーケースでの販売を開始しました。
この取り組みにより、たまごが生まれてからお客様が手に取るまでの低温管理が確立され、賞味期限の延長も可能になり、SEJ店舗や消費者の皆様の利便性向上につながりました。トレーサビリティとクールチェーンの確立はいずれも日本初のものでした。

新鮮で安全・安心なたまごを求める飲食店も、仕入れに利用するようになり、トレーサビリティとクールチェーンの確立によって消費者の支持を得ることができました。
当時共同配送は衛生面から農作物不可の扱いであり、たまごも当然不可でしたが、この安全・安心の低温管理システムが評価され、SEJの共同配送を利用できるようになりました。
全国各店への配送が、十数カ所の共配センターからの配送に切り替わったことで物流精度が向上し、隔日配送から毎日配送に移行したことで、SEJも需要予測が立てやすくなり、発注精度が向上しました。このように、いち早くトレーサビリティと低温管理を確立できたことにより、SEJの店舗拡大に伴って、パック卵の販売も順調に成長を遂げていきました。
その後、新鮮で安全・安心なたまごにさらなる価値を加えるため、SEJ専用たまごの開発に取り組むことになりました。栄養価の強化や親鶏の飼料の研究開発による味わいに濃厚なコクが加わったたまごが2004年に「デリシャス卵」として完成しました。
付加価値のあるたまごの開発には引き続きいっそうの期待が寄せられ、さらに改善した飼料によって、2011年にリニューアルした「7Pこだわり新鮮たまご」は、濃厚さはそのままに甘味とすっきりした後味を実現しています。パック卵としての販売はもちろん、その加工適正の高さから、さまざまな弁当や総菜に採用されていきました。
Freshly made 24hours a day 作り立てを24時間

イセデリカは、たまご加工品のおいしさを追求しながら、常に商品開発と生産技術の向上に取り組んできました。SEJが総菜販売を始めたことをきっかけに、1999年にゆで卵を発売。当社のたまごは、鮮度の良さが際立ち、特に柔らかい卵白が特長です。鮮度管理を徹底することで、加工時に最適なゆで方を常に実現しています。
「ゆでたまごは店で買うものではない」という認識が一般的だった時代から、次第にその味わいや利便性が消費者に支持され、「7P味付き半熟ゆでたまご」としてロングセラー商品に成長しました。さらに、おでん鍋にも採用され、多くのお客様から高い評価を得ています。

CVS業界の成長に伴い、競合他社も増加しましたが、2012年頃からたまご加工品の開発を本格化させました。特に、黄身の物性をコントロールし、塩味の入れ方にも独自の工夫を施しました。さらに、ゆで方のバリエーションは、用途に応じて8種類まで広がり、消費者のニーズに応える商品展開を行っています。2013年には、視認性や通気性を考慮した紙パッケージの「7P味付き半熟とろっとゆでたまご」を発売し、脱プラスチックにも貢献しました。この取り組みは、環境意識の高まりに応えるものであり、消費者にとっても選びやすい商品を提供しています。また、味や食感のバリエーションが豊富で、さまざまなシーンで楽しめるため、食卓を彩る存在として高い評価を得ています。

当初のコンセプトである「産みたて、作り立ての提供」を実現するため、農場から加工までの一貫管理を行い、鮮度を保ちながら添加剤を最小限に抑えています。
2017年には「7Pたまご屋さんの切れてる厚焼き玉子」を発売し、手作りの味わいを再現する独自の技術を開発しました。たまごサラダやサンドイッチに使うフィリングも、柔らかな食感を維持することに成功しています。これにより、家庭でもレストランのような味わいを楽しめる商品を提供し、幅広いニーズに応えています。
また、イセデリカは、たまごの可能性を追求し続けており、新たな商品開発に取り組むことで、顧客の期待を上回る製品を生み出すことを目指しています。この姿勢が、消費者の皆様の信頼を得ている理由でもあり、今後の展開にも大いに期待していただければと思います。